再び原油が急落

 


北川博文のNY市況

1日NY債券市場は、最近の債券価格急上昇が行き過ぎだったとの見方が広がるなか、相次ぐ各種経済指標の発表を控え、5日発表の1月米雇用統計を見極めたいとの動きから弱含みで推移し、国債利回りは上昇した。

為替市場は、先週の日銀による予想外のマイナス金利政策導入を受けてドル/円が2%急騰し、約6週間ぶりの高値を付けたが、その後は日銀決定会合後の動きが沈静化して円が買い戻され、加えて弱い経済指標を受けたFRBのスタンスがよりハト派的になるとの見通しで徐々に値を下げて一時120.67円まで下落した。

株式市場は、中国の購買担当者景気指数(PMI)を受けて世界経済への先行き懸念が強まり、さらに原油価格が再び下落したことで売りが先行したが、終盤に相場が持ち直した。ダウ工業株30種平均は、16,449.18ドルの▲17.12安で引けた。

相場は、中国景気の先行き懸念が広がるなか、原油安を背景にした投資家のリスク回避姿勢から安全資産とされる金の需要が強まり続伸した。

原油相場は、この日発表された1月の中国製造業購買担当者景況指数(PMI)が官民調査ともに好不況の分岐点とされる50を下回り、エネルギー消費大国である中国の景気が引き続き低調なことを裏付けられたことから、相場は早朝からジリ安で推移した。さらにOPEC関係筋が、石油輸出国機構(OPEC)加盟国がロシアなどの非加盟国と協調して減産を検討する予定の会合に関して、決まっていないと述べたため、一時31.29ドルまで下落して過去4営業日の上昇幅の大半を帳消しにした。


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