原油価格下落で株価軟化
北川博文の相場独り言
夜間取引の市況は、日本時間の今晩未明に予定されているトランプ次期米大統領の記者会見を控えて様子見ムードが漂い、米国債券、株式市場ともに小動きとなり、日経225先物も動意薄だった。ただ、欧州市場は、英国のハードブレグジット懸念が和らぎ、ポンド売りも一巡して株価も上昇した。
今週に入って原油価格が反落しており、前週末に発表された米石油掘削リグ稼働数が10週連続で増加したことと、イラクの一部港からの12月石油輸出量が過去最高水準に達したことで、産油国による協調減産の実効性に対する懐疑的な見方が広がり売られている。原油相場は、すでにレンジ圏内を脱しており、再び40ドル前半まで下げることは考えにくい。市況全体が米大統領選挙後に買われ過ぎからの調整に入っていると判断する。
NY市場WTI原油先物週足チャート
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