沙羅の投資家育成プロジェクト~田園調布の新聞配達~

 


沙羅の投資家育成プロジェクト~田園調布の新聞配達~

日本経済新聞は、名前のごとく主に経済記事が中心に書かれていたから、一般の人には馴染みがなかった。そのため配達部数も少なく、受持ち部数は100部ほどで、2時間以内で配り終わった。配達先は、大きなお屋敷や高級マンションで如何にもお金持ちといった所が多かった。仕事は、朝夕刊の配達と毎月1回の集金、それに新規購読者の勧誘だ。新規勧誘は専門の外交員がやるので義務化されていなかった。ただ、やれば歩合が貰えたので、見様見真似で休日や集金のついでにやっていた。営業マンの始まりだ。集金の際には、5千円札や1万円札を出してお釣りは貰っといてくれというところや、文房具、菓子類を良くいただいた。東京は冷たい人が住んでいると聞いていたが、田園調布は暖かいお金持ちの街だった。


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