米原油価格の急落でダウ3日続落
さら倶楽部・株じゃん
■市況コメント
夜間取引の市況は、2月のADP全米雇用報告が市場予想を大きく上回ったことから債券利回りが上昇してドルが買われ、ドル円相場は114円台半ばとなっている。NY株価は、原油価格が急落したことでエネルギー株が売られダウ工業株、S&Pは下落した。日経225先物は、円安と米株価下落にわずかに反応して小幅に上下動したが、ほぼ横ばいで推移した。
原油相場は、米国内の原油在庫が9週連続で増加したことが嫌気され、一気に50ドル台まで急落した。米国内の石油採掘リグ稼働数は毎週のように増え、シェールオイル生産拡大の動きもあって在庫が増加している。
原油の高止まりからの弱含みを受けて、資源国株価が上値を抑えられ、ロシアRTS指数株価はご覧のように反落傾向となっている。一応トレンドラインにサポートされていることから、この近辺で止まれば大事にはならいいだろうが気になるところだ。
米国WTI原油先物・週足チャート
ロシアRTS株価指数・週足チャート
■本日の新規購入銘柄
《コメント》自動車用プラグ、排気系センサー世界首位でともに成長が続いている。他に半導体パッケージを展開しているが赤字が続き、設計・販売を本体から分離した。
株価は、ダブルトップの3900円から調整下げをこなして再び上昇を開始している。現在は上昇踊り場となって上放れを窺っているところと判断する。赤字部門を切り離したことで前回高値に挑戦する動きが考えられる。
日本特殊陶業・日足チャート
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■本日の決済銘柄
決済はありません。
■株じゃんコメント
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■株じゃん銘柄の売買履歴
昨年6月後半から始めた北川の売買ロジックによる推奨銘柄配信は、確定での勝敗は46勝25敗1分けで勝率64.78%、それぞれ100万円上限で購入してトレードすると、半年で粗利益401万円が積み上がりました。
《3193鳥貴族》は、寄付き成行売りにて決済しました。
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■NY市況
8日NY債券市場は、2月のADP全米雇用報告が民間部門雇用者数は29万8000人増と、市場予想の19万人増を大幅に上回ったことから、米連邦準備理事会(FRB)が来週の会合で利上げに踏み切るとの観測が一段と高まり、指標となる10年債利回りは大きく上昇して2.5524%になった。ただ、その後の10年債入札が堅調だったことを受け上げ幅をやや縮小した。
為替市場は、全米民間部門雇用者数が市場予想を大きく上回ったことから米国債利回りが上昇し、ドル円相場は114円74銭まで上昇する場面も見られた。ただ、主要通貨に対するドル指数が過去5週間で約2.5%上昇していたこともあり、終盤は伸び悩んだ。
株式市場は、米原油在庫が市場予想を大きく上回って増加し原油価格が5%超下落したことを受けて、エネルギー株が大きく値下がりしたことが市場の重しとなり、また2月のADP全米雇用報告が市場予想を大きく上回り、これを受けて金利動向に敏感な不動産株が下落、ダウ工業株30種とS&P総合500種がいずれも続落した。
金相場は、雇用関連指標が極めて堅調な内容となったことを受けて利上げ観測が強まり、金利を生まない金の下げ幅が拡大、また為替市場でドル買いが強まったこともドル建て金の割高感につながり、朝方には一時1206.40ドルの安値を付けた。
原油相場は、前日に米石油協会(API)が発表した原油在庫が市場予想を大幅に上回ったことから弱含みで推移するなか、米エネルギー情報局が公表した原油在庫は前週比820万バレル増となって9週間連続で増加したことから、その後は下げ足を速めて一気に50ドル台まで急落した。また、ドルが対主要通貨で上昇したこともドル建て原油に割高感となり下押し要因となった。
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