本日13:00日銀黒田総裁発言

 


北川博文の相場独り言

夜間取引の日経225先物は、21日にフィッシャーFRB副議長が講演で、FRBは完全雇用および2%の物価上昇率という目標に近づいていると発言したことを受け、早期利上げ観測が台頭しアジア・欧州時間にかけて為替市場でドル買いが優勢となり、欧州時間帯には1ドル/10093銭までドルが上昇し、株価も16,620円まで上昇した。しかし、米株価のさえない動きを眺めて円を買い戻す動きから株価もマイナス圏に入り、終値は前日比変わらずとなった。

NY市場の関心は、26日のイエレン米連邦準備理事会(FRB)議長の米ワイオミング州ジャクソンホールで行う講演に向かっている。過去の歴史を見ても、ジャクソンホールで開催されるカンザスシティ連銀主催のシンポジウムでは興味深い出来事が多く、そのために注目度が高い。その理由としてこのシンポジウムはある程度、マスコミ等から遮断されての意見交換の場とみられ、主要国の中央銀行幹部や経済学者らが参加し、金融経済政策を討議する場となっているからだろう。

本日の東京市場もNY市場の流れを受けて様子見ムードと考えられるが、1100に日本の製造業購買部協会景気指数が発表、1300に日銀黒田総裁の発言があることから、何らかの市場へのインパクトを期待しましょう。

 日経平均先物5分足チャート

【NY市況】

22NY債券市場は、21日にフィッシャーFRB副議長が講演で、FRBは完全雇用および2%の物価上昇率という目標に近づいていると発言したことを受け、早期利上げ観測が台頭し国債価格が上昇、利回りは低下した。ただ、市場の関心は、26日のイエレン米連邦準備理事会(FRB)議長の米ワイオミング州ジャクソンホールで行う講演に向かっており、様子見ムードが広がっている。

為替市場は、FRBフィッシャー副議長の講演での発言を受けて、アジア・欧州時間にドル買いの動きが優勢となり、NY時間もこの流れを受け10054銭で始まった。ただ、新規の手掛かり材料に乏しく、値動きは限定的となった。

株式市場は、原油価格の下落を受けてS&P エネルギー株指数が0.9%安と、S&P 10セクターで最もさえない値動きになった。一方で米製薬大手ファイザーが、がん医薬品企業の米メディベーションを140億ドルで買収すると明らかにしたことから、バイオ関連株が買われた。ダウ工業株30種は、18529.42ドルの▲ 23.15ドル安で引けた。

金相場は、前週から複数の連銀高官が早期利上げに前向きなタカ派的発言をしていることから、金利を生まない資産である金には圧迫材料となっているなか、21日にFRBフィッシャー副議長も利上げに前向きと取れる発言をしたことから、追加利上げに対する警戒感が広がった。 ただ、この日は為替市場でユーロが対ドルで買い戻されると、ドル建て金の割安感から徐々に買われ、下げ幅を縮小した。

原油相場は、19日までの週間米石油掘削リグ稼働数が10基増加して8週連続のプラスとなったことや、中国税関が発表した統計で、7月の石油精製品の輸出急増が明らかになったことから、供給過剰懸念が再び台頭し、利益確定の売りなどに押されて8営業日ぶりに反落した。

 

 


  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • にほんブログ村 株ブログへ

    にほんブログ村

この記事へのコメントはこちら

メールアドレスは公開されませんのでご安心ください。
また、* が付いている欄は必須項目となりますので、必ずご記入をお願いします。

内容に問題なければ、下記の「コメント送信」ボタンを押してください。

CAPTCHA


*