通信革命とチャートシステム
通信革命とチャートシステム
証券会社に口座を開設して、チャートシステムに必要な時間軸チャートやテクニカルが無かったりするとがっかりします。数社のネット証券のテクニカルを拝見しましたが、どこも似たようなシステムです。これは証券取引の歴史が現物株と信用取引が中心で、長くデリバティブ商品を扱ってこなかったことが原因のような気がします。現物株の売買では、テクニカルよりファンダメンタルを重要視する傾向にあります。株式投資家も市場は、材料で動くと信じて疑いません。ただ、相場は材料があろうが無かろうが常に上下して投資家を翻弄し続けます。現物株は我慢できてもレバレッジ商品は、投資資金以上の損が出る可能性があるため、のんびりと構えておれません。常にロスカットを意識したトレードが必要になります。ロスカットを行うためには、何故、その価格で損切りするのかを自分自身に理解納得させる必要があります。ポジションの仕掛け、利食い、損切りにはそれぞれ投資家が納得する理由があっての投資行動です。ただ何となくでは勝てる投資家になりません。勝つためにテクニカルチャートが必要です。取引所の通信速度を競うシステム強化は、特定投資家のためのもので、一般投資家の売買にはさほど効果を発揮しません。証券会社には、投資家のリスク管理の観点からチャートシステムの充実をお願いしたいものです。
この記事へのコメントはこちら