英EU離脱背景の世界同時株安に一服感

 


北川博文の相場独り言

昨日の東京株式市場は、英国のEU離脱の余韻が冷めやらず欧米株価の続落を受けて、1万5千円台割れの大幅安で始まったが、政府・日銀による景気対策や金融緩和への期待感から買戻しが入って日経平均株価はプラス圏で終えた。欧米市場も売り一巡からの一服感が台頭し反発しています。今後は15,700円辺りまで一旦戻し、再び下げに転じると思われます。 外国為替市場ドル円相場は、120円を挟んだ動きとなりました。現在のドル円相場は、2011年10月の75円54銭から2015年6月の125円85銭までの50円31銭幅の円安ドル高の調整局面にあり、調整50%は100円69銭ですでに達成しています。調整61.8%は94円75銭となり、そこまでの可能性を残しています。チャートの形は、日経平均株価と類似し、同じように調整局面が進行しています。 市況環境の悪化で発掘株も思うようなパフォーマンスが上がりません。発掘以来、含み益がある『6026 GMO TECH』は、調整押目を完了し、三角保合(フラッグ)で上昇エネルギーを蓄えているかのようです。テクニカルは、MACD・ストキャスが弱いままですので、保合上放れには数日間の日柄が必要と考えます。
NY市況

28日NY債券市場は、英国のEU離脱決定を受けて世界的に急落していた株価が売り一巡から反発したものの、依然として世界経済の成長懸念はくすぶり続け、債券相場を下支えした。 指標となる10年債利回りは、ほぼ変わらずの1.461%だった。

為替市場は、英国のEU離脱決定を受けたリスク回避姿勢もいくぶん緩和され、急速に進んだ円高・ドル安も欧米株価の回復から一服感が台頭し、利益確定の売りやポジション調整目的に円が売られた。また、6月の米消費者景気信頼感指数が市場予想を上回ったことも円売り・ドル買いを支援した。

株式市場は、英国のEU離脱を受けた株価急落も3日目となるこの日は一服感から安値拾いの買いが入った。また米商務省が朝方に発表した第1四半期の実質GDP確定値が市場予想を上回り、さらに6月の米消費者景気信頼感指数も市場予想を上回る好調な内容だっことも支援材料となった。S&Pの10セクターがすべて上昇し、原油価格の反発を背景にエネルギー株も2.6%高と上げを主導したほか金融株とハイテク株も活発に買われた。ダウ工業株30種平均は、17409.72ドルの+ 269.48ドル高で引けた。

金相場は、英国のEU離脱決定を受けたリスク資産の売りが一巡したことから、利益確定の売りに押されて反落した。

原油相場は、為替市場でドル売り・ユーロ買いが進行し、ドル建て原油の割安感から買いを誘った。 また、ノルウェーの石油・ガス田で労働ストの動きが出ており、7月1日までに合意に達しない場合は2日からストに入る可能性が浮上したことも買い要因となった。


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