FOMC控えて様子見ムード

 


北川博文のNY市況

25NY債券市場は、2627日に連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて様子見ムードの薄商いのなか、指標となる10年債利回りが一時、328日以来の高水準となる1.907%を記録する場面があった。

為替市場は、前週末に日銀の追加金融緩和観測から急速な円安が進んだ反動でポジション調整や利益確定目的のドル売り・円買いが先行して始まった。その後、原油価格の下落を受けて欧米株価が全面安となると投資家のリスク回避姿勢が強まり安全資産としての円を買う動きが見られた。ただ、米連邦公開市場委員会(FOMC)や日銀金融政策決定会合を控えて様子見ムードも強く、円の上値も抑えられた。

株式市場は、原油相場が値下がりするなか、エネルギー関連株の売りが圧迫材料となり、S&Pエネルギー株指数は1.1%安とセクター別で最大の下げ幅となった。また、四半期決算で売上高が減少したゼロックスは13.3%急落した。米利上げ見通しがくすぶる中で買い上げる材料に乏しく、ダウ工業株30種平均は、17977.24ドルの▲26.51安で引けた。

金相場は、米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて様子見ムードのなか、為替市場でドル安・ユーロ高が進み朝方から堅調に推移した。午後に入って原油相場がマイナス圏に沈むと、米株相場も下げ幅を拡大して投資家心理が悪化し、安全資産とされる金には一段と買いが入った。

原油相場は、朝方まで為替市場でドル安・ユーロ高の進行を手掛かりに買い戻しが台頭していたが、エネルギー情報会社ジェンスケープが発表した報告で、WTI原油の受け渡し拠点である米オクラホマ州クッシングの在庫が前週から約154万バレル増加したことが明らかになると、需給不均衡の長期化を嫌気した売りが再び優勢となって反落した。 

 


  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • にほんブログ村 株ブログへ

    にほんブログ村

この記事へのコメントはこちら

メールアドレスは公開されませんのでご安心ください。
また、* が付いている欄は必須項目となりますので、必ずご記入をお願いします。

内容に問題なければ、下記の「コメント送信」ボタンを押してください。

CAPTCHA


*