主要産油国減産合意に至らず再び下落

 


北川博文のNY市況

16NY債券市場は、アジア株式市場の堅調な値動きを受けて米国などの主要株価も上昇したことからリスク回避姿勢が弱まり、安全資産とされる債券需要が後退して利回りは上昇した。

為替市場は、サウジアラビアやロシアなど主要産油4カ国が原油生産の水準を凍結することで合意したものの協調減産に懐疑的な見方が広がり原油相場が反落すると、リスク回避姿勢が強まり安全資産とされる円に買いが入った。 終盤のドル/円 は0.6%安の113.84円となっている。

株式市場は、原油の主要産油国による協議が期待していた減産合意には至らなかったことから原油相場は下落したが、投資家は主要産油国が協議に入ったという事実を好感し、S&Pエネルギー株指数 は0.8%上昇し、 また一般消費財株や工業株、ハイテク株なども買われ、S&PS総合500種は1.65%の上昇となった。ダウ工業株30種平均は、16,196.41ドルの+222.57ドル高で引けた。

金相場は、原油相場が反落したことでリスク回避姿勢が強まり一時的に上昇したが、午後に入って米株価が一段高になるとリスク回避ムードが後退し、再び売り圧力にさらされる展開となり大幅続落となった。

原油相場は、サウジアラビア、ロシア、ベネズエラ、カタールの4カ国石油相がカタールの首都ドーハで非公式会談を行い、産油量を1月の水準で凍結することで合意したが、イランやイラクなど他の産油国の賛同を条件としたことから実効に懐疑的な見方が広がり反落した。

 

 


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