日本株・内部要因は買い方有利
北川博文の相場独り言
日経平均株価は、ドル高円安を背景に買い優勢で始まり取引時間中の年初来高値を更新した。しかし、その後は銀行株に売りが出て一時マイナス圏に沈む場面も見られたが、円安を追い風に業績改善が見込める自動車など輸出関連株が買われプラス圏で終えた。
日本国債先物は、米国債の流れを引き継ぎ売りが先行して約1年前の水準に低下、指標となる10年債利回りは0.081%に上昇した。金利差がわずかに縮小したことでドル円相場も伸び悩んだが、欧州時間帯に入ると再びドルが買われ117円86銭まで上昇している。
下は12月第1週(12/5~12/9)東証の委託内訳で、海外投資家の買い越しが10週連続となっている。逆に個人投資家は、ほぼ売り越しとなり、本日の空売り比率も36%とわずかに上がっていることから、買い方にとっては内部要因の良さが際立っている。
シカゴ先物市場CMEの投機筋のドル円ポジションは、約1年間の円買いポジションがドル買いになっており、ドルの上昇は勢いを増すだろう。海外投資家は、国債を売ってドルを買い戻し、リスク選好で株式を物色し始めている。
この様な流れのトレードは、逆張りオシレーターで利益を確定すると早く手仕舞い過ぎて後悔することになる。大きく儲けたければスリートップラインを使って、大引けでボトムラインを割ったら利益確定すると相場の8割以上を取り切ることが出来る。
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