世界的株価上昇スパイラルに突入
北川博文の相場独り言
前週末の夜間取引の市況は、米中の良好な経済指標発表を背景にインフレ懸念が高まり、米国債利回りが上昇し日米金利差が拡大、ドル円相場が115円台を突破した。
日経225先物は、円安と米株高を追い風に買われ、1万9220円まで上昇した。週末金曜日は、日本、上海、ドイツ、米国、の株価がともに上昇し、世界的な株価上昇スパイラルに入ったようだ。背景には、世界的な金融緩和による金利低下や経済の先行き不透明感から安全資産とされる国債の需要が高まっていたが、米国の金融政策転換から国債が売られ始め、トランプ氏が大統領選挙で勝利してからその動きが一段と強まり、国債を売った資金が株式市場に流れている。
10日に開かれた石油輸出国機構と非加盟産油国の会合で、OPECの日量120万バレル削減合意に続き、非加盟国も日量55万8000バレル削減に合意した。原油価格の上昇は、資源国の経済を再び潤わせることになり、新興国株価も上昇に転じるだろう。
WTI原油先物・週足チャート
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