NY連銀総裁発言で9月利上げ観測再燃

 


北川博文に相場独り言

先日の日経平均株価は、NY市場が最高値を更新した流れを受けて上昇相場を期待したが、11時半過ぎに為替市場でドルが対円で急落すると後場は大きく下げて始まり、一時戻す場面も見られたが、ドル安を睨んでジリジリと値を下げ、前日比273円安で終えた。

日足チャートは、スリートップラインにサポートされているが、17000円を超えられない反動から為替しだいで下値を探ることも考えられる。ただ、週足はスリートップラインがWゴールデンクロスを形成しそうな状況だけに深押しはないだろう。

 

日経平均日足チャート

日経平均週足チャート

 

下はドル円相場の月足10年チャートで、MACDヒストグラムがボトムをつけ始めているのが分かる。目先、多少の上下動はあっても調整第2波は、50%の押しで既に終了していると見る。

 

ドル円相場月足チャート

【NY市況】

16NY債券市場は、ニューヨーク連銀のダドリー総裁がテレビのインタビューで、追加利上げを実施できる時期に近づいているとの見方を示し、9月の連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げも可能と発言したことから、国債価格が下落しろ2年債利回りが約3週間ぶりの水準に上昇した。指標となる10年債利回りは、1.552%から1.574%へ上昇した。

為替市場は、世界的な株安を受けて安全資産とされる円を買い求める動きが強まるなか、朝方に発表された米経済指標が低調だったことから、発表をきっかけに前週末から続いていたドル売りの流れが強まり、ドル円相場は100円大台を割り込んで9955銭まで売られた。ただ、ニューヨーク連邦準備銀行のダドリー総裁のインタビューで、早期利上げに対する警戒感が再燃してドルが買い戻され、ドル円相場は100円台を回復した。

 株式市場は、ニューヨーク連銀ダドリー総裁のインタビューを受けて早期利上げへの警戒感が広がり、政策金利変更の影響を一番受けやすい通信株と公益株がそれぞれ2.1%と1.2%の下げとなった。一方で原油価格の上昇を受けたエネルギー株は、0.21%上げてS&P 総合500の主要10セクシーで唯一上昇した。ダウ工業株30種平均は、18552.02ドルの▲ 84.03ドル安で引けた。 

金相場は、世界的な株安の流れを背景に、リスク回避からの買いや為替市場でのドル売り・ユーロ買いの進行を受けた割安感からの買いで続伸した。

原油相場は、世界的な株安や朝方発表された低調な米経済指標を受けてマイナス圏に沈む場面も見られたが、主要産油国による生産調整への期待が引き続き支援材料となり続伸した。また、ナイジェリアの産油量が武装勢力による石油施設への襲撃で減少したことも追い風となった。

 

 


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