FRB金利引き上げ見送り

 


北川博文の相場独り言

昨日の日経平均株価は、NY市場の流れを受け為替市場のドル優勢から、高寄りして始まった。その後は、日米の金融政策決定会合を控えて方向感のない動きで推移した。現物市場がお昼の休憩に入った正午過ぎに、フジテレビが政府の経済対策の規模が27兆円、午後から安倍首相が内容を公表する見通しであると報じたことから為替市場でドルが急騰し、円は一時106.54円まで売り込まれた。その影響で日経225期近は、10分間で200円超の急騰をみた。

 

日経225期近5分足

 

米ウォールストリート・ジャーナルは、本日、関係筋の証言として日本が50年債の発行を検討していると報じ、このこともヘリコプターマネーを連想させ株価を押し上げた。

 

30分後に現物市場が再開されると利益確定やポジション調整の売りが出て、再び方向感のない動きに戻った。

 

火の無い所に煙は立たぬじゃないが、イベントが近づくにつれ、あちらこちらに煙が立ち始める。そのようなものに一喜一憂すると相場が見えなくなる。テクニカルは今日の上げで日足も買いを示唆している。今回は煙の棚引いた方向に行きそうだ。

 

 

NY市況

27日NY債券市場は、 連邦準備理事会(FRB)が金利据え置きを決定し、FOMC声明で米国内の景気認識を上向き修正したものの、利上げを急ぐ姿勢を示さなかったことから長期債を中心に国債価格が上昇し利回りは低下した。金利動向に敏感に反応するとされる2年債利回りは0.734%と、3ベーシスポイント低下し、指標となる10年債利回りは1.561%から1.502%に低下した。

為替市場は午前中、円売り・ドル買いが先行していたが、午後に発表された米連邦公開市場委員会(FOMC)声明で9月利上げの可能性を残しつつも、目先の利上げを明確に示す内容ではないと受け止められ、円が買い戻され1ドル/105円台前半となった。

株式市場は、米連邦公開市場委員会(FOMC)で金利据え置きを決定し、同時に米経済見通しに対する目先のリスクは後退したとの認識を示し、年内の利上げ可能性を残したことから市場の反応は鈍く、S&Pのセクター別主要10業種のうち6業種が下落した。ダウ工業株30種平均は、18472.17ドル▲1.58ドル安で引けた。

金相場は、FOMCの声明発表を午後に控えて様子見ムードのなか、安値拾いやショートカバーの買いで強含みで推移し、午後からのFOMC声明を受けて9月の利上げを明確に示すものはなかったとして発表後は上げ幅を拡大した。

原油相場は、米エネルギー情報局(EIA)在庫週報で市場予想の減少に対し、前週比170万バレルの増加となったことが嫌気され5営業日続落となった。

 


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