アベノミクス大規模経済対策で世界同時株高

 


北川博文の相場独り言

昨日の東京市場は、昨日の参院選の流れを引き継いだ買い優先で始まり、日経平均株価は午前に16237円の高値を付けました。その後、終盤になると利食い売りに押されて上げ幅を削り、終値は386円高の16095円で引けました。2日間の上昇幅は1000円を超える上昇幅となり、624日の英EU離脱決定前の値段にほぼ並んでいます。

日足テクニカルは、移動平均21本を超え、MACDヒストグラムも上昇、ストキャスも上昇捻じれとなり買いを示唆しています。週足テクニカルは、21本移動平均を抜いていませんが、逆張りオシレーターは買いを示唆しています。一目均衡表は、日足、週足ともに売りを示唆しています。

目先は、日足テクニカルの指示に従い買い優先で、出来高が集中している16800900円辺りを超えるかどうかの攻防となりそうです。調整第2波の下げが終わったかどうかの判断は、もう少し先になります。

 

NY市況

12NY債券市場は、参院選で与党が大勝し、安倍首相が大規模な経済対策を石原経済再生担当相に指示したことに加え、イングランド銀行総裁も一段の景気刺激策の導入に前向きな姿勢を示したことから、世界経済への先行き不安が和らぎ、安全資産とされる債券への需要が後退し、利回りは上昇した。指標となる10年債利回りは、1.513%へ上昇した。

為替市場は、安倍首相が10兆円規模の経済対策に加え、英国の景気刺激策の導入から世界経済の先行き不安が後退し、世界的な株価が上昇するなどのリスク選好から安全資産と見られる円が売られ、昼過ぎには一時10498銭まで下落した。  

株式市場は、雇用統計など良好な経済指標を受けて米経済が順調に回復傾向にあるとの観測から、幅広い銘柄が買われ、ダウ工業株30種平均は、約1年ぶりに終値で過去最高値を更新した。S&P総合500種も連日で最高値を更新して取引を終えた。S&P総合500種の業種別では、原油価格の急上昇でエネルギー関連銘柄が買われ情報技術、素材などが大きく上昇した。一方で公益、通信、主要消費財などが軟調だった。ダウ工業株30種平均は、18347.67ドルな+120.74ドル高で引けた。

金相場は、英国の次期首相にメイ内相の就任が決まったことで、英国の政局不安が解消され、前週末の雇用統計を受けて米経済の先行き懸念も和らぎ、リスク選好から安全資産とされる金の需要が後退し、利益確定の売りなどから続落した。為替市場でドル安・ユーロ高が進行していることから、ドル建て金の割安感による買いが入りショートポジションの巻き戻しもあったが一本調子で下げた。

原油相場は  為替市場でドル安・ユーロ高が進行し、ドル建て原油の割安感からの買いや、英国の次期首相選出などで世界経済の先行き不安が和らぎ、リスク選好からの買いも入り一本調子で上昇した。

 


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